2009年4月に北朝鮮が核実験を行ったことは記憶に新しいと思いますが、
核拡散に関与したのが北朝鮮の企業、朝鮮鉱業貿易開発会社なのです
この北朝鮮の企業、
朝鮮鉱業貿易開発会社は国連安全保障理事会決議で制裁の対象企業となり、
ヌランド米国務省報道官は制裁に協力するよう世界に呼びかけていたのです。
北朝鮮を孤立させることでなしうる政策を、
中国が武器輸出のみならず、
食料や物資の取引で北朝鮮と接触していることから、
この制裁政策が功を奏さないと非難の対象になっているようです。
実は制裁対象となっている北朝鮮の朝鮮鉱業貿易開発会社は、
安保理制裁を受けているイランの企業に弾道ミサイルを売るという、
金融取引をしていた事実があります。
ヌランド氏は昨日の会見で、
中国が北朝鮮に弾道ミサイル発射台車両が輸出したとして、
国連安全保障理事会決議を無視していると指摘、中国政府に警告を発しています。
北朝鮮に対する中国の軍需物資の輸出入など、
中国企業が関わることで、事実上制裁が意味を成さないものとなってしまうからです。
国連安保理の北朝鮮制裁委がこの件に関して、
中国側に調査を求めていますが、全うな回答が得られるとは思われません。
国際社会と足並みを揃えない中国に対し、
今後どのように対処していくべか、熟慮が必要でしょう。
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